きっかけ
YAMAHA ドラッグスター250に乗っています。
このバイクにはタコメータ(エンジンの回転数メータ)が付いていません。
ギター用のチューナーで、ギターにクリップで挟んでその振動を拾うようなものがあり、似たようなことをすれば配線を引いたりせずとも(乗っけるだけで)タコメータを用意できるのではと思い、始めました。
方式
バイクに加速度センサを乗せて、その周波数成分から回転数が推定できるのではと考えました。
単純にピーク周波数を使うだけでは難しいかと思っていますが、前後の時間のデータを使うとか、なんとか工夫でうまくできないかと。
このあたりが面白そうポイントです。
構成
構成はこんな感じ。
- Renesas社RXマイコンを使用
- 秋月で小さいボードが販売されていて、今までにも使ったこともあるので。
- 秋月の加速度センサモジュールを使用
- SPIインターフェースでマイコンと接続
- 最大3200Hzで加速度サンプリング可能
- バイクの回転数を測定できるだけのレートが必須なので、どれくらいのレートで測定できるかは重要。
- aitendoのグラフィック液晶モジュールに回転数を表示
- SDカードを搭載して、回転数推定アルゴリズム検証用の加速度データを記録
- ユーザ操作用の押しボタン
- USBで給電
- バイクにはUSBポートを用意しているので、ここから給電します。
回路図はEagleで書きました。
主な部品
リファレンス | 品名 | メーカー | 備考 |
---|---|---|---|
U1 | RX220マイコンボード | 秋月電子 | RX232Cレベルコンバータの接続を改造する |
U2 | FT234X 超小型USBシリアル変換モジュール | 秋月電子 | ポリスイッチを350mA品に交換する |
U3 | 3軸加速度センサーモジュール | 秋月電子 | 搭載IC : Analog Devices社 ADXL345 |
SV1 | 1.8インチ液晶モジュール(SPI)[M018C7735S] | aitendo | 14ピンピンヘッダをメイン基板上に実装、液晶モジュールには14ピンリボンケーブルを半分に切って半田付け 裏にSDカードコネクタあり |
ついでに、実装はユニバーサル基板上に手配線ですが、Eagleで検討。
今のところ、
- ハードは作成済み
- タカチのプラスチックケースに詰め込みました。
各機能(UART、SD、グラフィックLCD、加速度センサ、プッシュスイッチ)は使えるようになった
ファイルシステムも入ってます!
SDカードのファイル読み書きができます。 ChaN氏のFatFsを使わせていただきました。
FatFs 汎用FATファイルシステム・モジュールUARTから一通りの機能確認はできる
FFT導入した!
大浦氏のライブラリを使わせていただいて、少し改造(固定小数点演算化)しました。
General Purpose FFT (Fast Fourier/Cosine/Sine Transform) Packageアプリケーションをある程度実装しました。
実物
こんな感じでできています。
ぱか。中身。
以上
今回はここまでにします。